鹿児島県枕崎市は、年間約1.4万トンものかつお節を生産する日本最大のかつお節生産地です。
全国にあるかつお節の約5割を生産しており、指宿市山川、静岡県焼津市とあわせると全国の約98%を占めます。
近年の統計を見る限り、かつお節の生産量は景気に左右されにくく、安定した推移を保っているのが特徴です。
1. かつお節生産高(令和5年)
•主要3地域の合計生産量:26,178トン(かつお節のみ)
•枕崎市:13,865トン(全国の53%)
•指宿市山川:6,271トン(24%)
•焼津市:6,042トン(23%)
•その他節類(さば節等)を含む総生産量:29,466トン
2. 地域別の特徴
•枕崎市:かつお節最大の産地。約40以上の工場が集まり、圧倒的な生産量を誇る。
•指宿市山川:かつお節とさば節をあわせて年間6,274トン。
•焼津市(静岡県):さば節も含めて6,504トンの生産。
3. 近年の生産傾向:安定した推移
•平成26年から令和5年までの生産量を見ると、枕崎市は毎年16,000トン前後で安定的に推移。
•指宿市山川、焼津市も年による多少の増減はあるものの、大きな落ち込みは見られない。
このことから、かつお節の生産は景気などの外的要因に左右されにくく、安定している産業であるといえます。